かつて世界の二大大国として君臨した中国とインド。多国籍企業の多くは、この両国をオフショアや人件費削減の基地とみなし、現地に対しては一部の富裕層に特化した戦略を立ててきた。

<strong>Anil K.Gupta</strong>●INSEAD教授、経営学博士。チャイナ・インディア・インスティテュート主席顧問。戦略・グローバリゼーションにおける世界有数の専門家。インド経営大学院でMBA、ハーバードビジネススクールで博士号取得。
アニル・K・グプタ●Anil K.Gupta INSEAD教授、経営学博士。チャイナ・インディア・インスティテュート主席顧問。戦略・グローバリゼーションにおける世界有数の専門家。インド経営大学院でMBA、ハーバードビジネススクールで博士号取得。

しかし、両国が再び急激に台頭する今、そこに新たな市場とビジネスチャンスが生まれている。本書では、インド人著者・アニル・K・グプタ氏と中国人の妻ハイヤン・ワン氏がそのチャンスをいかに見出し、.みとるかを指南する。もはや「中国かインドかの二者択一ではない」と著者は主張。両国を視野に入れ、それぞれの補完的な強みを取り入れることで、世界市場での優位を獲得せよと説く。

(永井 浩=撮影)