フランスでは学問としても人気
生まれつきの骨格や、表情筋のつき方などの客観的な特徴から、その個人の変わらない本質的な部分と、変わりうる性質を総合的に判断し、相手の思考や行動パターンを読み取り、パーソナリティーを分析する。臨床心理学者であったコルマンは、メソッドの確立にあたって1億人以上にものぼる顔分析データを集約。「フランスでは学問としても人気で、精神科の医師やカウンセラー、ファッション関係者などが相貌心理学者の資格を取得」、現在世界に約1200人いる相貌心理学者のうち、教授資格を持ち顔分析に99%の精度を誇る“プロフェッサー”はたった15人で、唯一の日本人がこの著者だという。
フランスでは心理学の一分野として、ビジネス分野では「お客様とのコミュニケーション、人材育成、もしくは適材適所の人材配置といったマネジメントに応用」されているというから、人事にも関わってくるもよう。採用面接にやってきた4人の候補者のうち、誰がリーダーになる資質のある人材かを人事の目で見抜くという、本書の入り口も実にキャッチーだ。
自分やライバルはリーダーになれる顔か、あるいは気になるあの女性をどう攻略するか。そんな関心も高いであろう読者諸賢、ぜひこのフランス流顔分析で、ご自身や彼らのポテンシャルをご確認いただきたい。