会社で、30代中堅社員の悩みどころの1つが、部下や後輩の育成だ。

あまり懇切丁寧に教えても、自分の頭で考えなくてもいいのだ、と誤解する奴が出る。ちょっと厳しくするとパワハラだと騒がれる。かといって放任し過ぎると、とんでもない失敗を平気でやらかす。一体どうしたらいいのだか……。

『三国志』のなかで、この部下育成の名人といわれているのが、呉の孫権だ。孫権の配下には、呂蒙(りょもう)という将軍がいた。幼いころから実戦でたたき上げ、戦いにはやたら強かったが、学問はほとんどないような人物だった。