仁藤美咲さん(仮名・20歳)は医療福祉系大学に通いながら、池袋でデリヘル嬢をしている。その理由は学費だ。母親だけのシングル家庭で高校生の弟がおり、親には頼れない。4年間で約800万円の学費を支払うため、どのような生活を続けているのか。ノンフィクション作家の中村淳彦氏が取材した——。(第3回/全3回)

※本稿は、中村淳彦『新型コロナと貧困女子』(宝島社新書)の一部を再編集したものです。

黒の下着を身に着けた女性の足に男性の手
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「学校が休みのいまのうちに働いておこう」

2020年4月24日17時30分、池袋。現役女子大生・仁藤美咲さん(仮名・20歳)と待ち合わせた。仁藤さんは医療福祉系大学に通いながら、池袋でデリヘル嬢をしている。17時に店が終わり、そのまま会うことになった。