誰かが得をすれば誰かが損をする世界にはしない
ヘルスケアモビリティは、まさに目に見える形で、利用者の前に現れ、生活レベルを改善してくれる。
「街づくり、コミュニティづくりが私たちのゴールです」
街づくりとは、様々な人と人とが出会い、触れ合う仕組み作りのことであろう。ヘルスケアとMaaSを掛け合わせることによって、医療者側と患者側のニーズを合致させることができる。それを成り立たせているのは、ヘルスケアの専門事業者であるフィリップスの知見と技術、それにモネが持つ移動と通信のテクノロジーだ。
患者が十分な治療を受けたいと願えば、医師が疲弊する。医師が決められた勤務時間を守れば、患者が困り果てる。それがこれまでの、誰かが得をすれば、誰かがその分、損をするという「ゼロサムゲーム」の世界だった。
しかし伊那で模索されているのは、市民も医療者も、行政も、モネも、そしてフィリップスも、みんなが得をするウィンウィンの「プラスサムゲーム」だ。トータルで見ると、新しい価値が生み出されていることになる。
それがMaaSのもたらす、新しい世界なのだ。