あなたの店が「感染者が出た」とデマを流されたらどうする

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月、WHO(世界保健機関)はある現象の危険性について警鐘を鳴らした。その現象の名は「インフォデミック」だ。インフォデミックとは、「インフォメーション(情報)」と「エピデミック(流行)」をかけあわせた言葉で、デマやフェイクニュースなどの不確かな情報が急速に氾濫することを指す。偽情報の氾濫が社会に何をもたらすのかというと、詐欺や風評被害など市民に直接的に不利益を与えるだけでなく、多くのデマにより正しい情報が埋もれ、その結果、社会全体に混乱を招くという危険性があるのだ。

携帯電話スマート フォン デバイスとデジタル
写真=iStock.com/Chinnapong
※写真はイメージです

社会不安や恐怖が高まったときにデマが発生すること自体は新しい現象ではないが、この新型コロナ禍ではSNSにより、かつてない速さと量の情報が拡散。インフォデミックが現実社会に与える影響はより大きなものになったと言えるだろう。

「コロナウイルスは熱に弱いのでお湯を飲めば予防できる」
「納豆を食べると免疫力があがり、コロナにかからない」
「花崗岩などの石がウイルス分解に効果がある」