アベノマスクの次なる一手が必要
前者にはアビガンをはじめ、世界各国の医療の専門家や研究者がしのぎを削ってその対応にあたっています。ワクチンができる可能性を示唆する研究者も出てきており、問題の根本解決が期待されるところです。また、世界的大流行が起こってからまだ日が浅いので未知数ではありますが、気づかぬうちに抗体を獲得している事例も報告されています。さらなる研究が進むことで「抗体を持つ人には緊急のマスクが必要ない」ということになれば、時の経過とともに抗体獲得者が増えることで、マスクの強烈な需要は収まる可能性があります。
また、マスクが充足するシナリオについても、全世界規模でマスク増産を急いでいる状況から行き渡るために必要な要素は「時間」ということになります。マスクは天然資源などとは異なり、人工的に生産できますから、数の問題は時間の問題として解決が期待されます。
いずれにせよ、官民一体の対策を取ることが、スピーディーなマスク不足解消にもっとも有効な策であることは間違いありません。アベノマスクの次なる政府の一手に望みが託されているのです。