アトピー性皮膚炎があっても接種していい
──アトピー性皮膚炎の子どもはワクチンを接種しても良いのでしょうか。
【堀向】はい。ふつうに接種できます。ただ注射をする場所に湿疹があったり、薬を塗ったばかりという日は接種を避けたほうがいい予防接種があります。順番としてはアトピー性皮膚炎をきちんと治療して、症状が落ち着いてから予防接種をすると安心です。もちろん、ワクチンそのものにアレルギーがあり、アナフィラキシーショック(急性アレルギー症状)を起こす可能性は誰にでもありますから、接種後に30分間、様子をみることが推奨されています。それにアナフィラキシーに対してきちんと対応できる病院で接種すると、さらに安心して受けられると思います。
私の外来でも初診から数年たって、アレルギー症状が落ち着いたあたりで「やっぱりワクチンを受けようかな……」っていう方もでてきます。「いきなり同時接種はハードルが高いですか? では、1種類だけ打ってみましょうか?」という感じで少しずつですね。先日も中学生のお子さんにおたふく風邪のワクチンを接種したばかりです。もし、アレルギー疾患に対する不安でワクチンを避けているのであれば、ぜひ、近くの小児科医とよく相談してくださいね。
※記事中の情報ソースについて、表記のないものはすべて2020年2月27日にアクセス