評価される企画にはどのような特徴があるのか。現役東大生の西岡壱誠氏は、「大きなギャップが生まれる企画ほど良い。ヤンキーが善行をすると、元が悪いやつだったという理由だけで過剰に評価されるのと同じだ」という――。

※本稿は、西岡壱誠『東大アイデア』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。

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ランチで食べるものを考えることもアイデア作りの一つ

アイデア作りのためのステップ、【目的】についてお話ししていきます。

でもその前に、みなさんの中にあるひとつの誤解を解いておきたいと思います。究極的に言ってしまえば、「アイデアが思いつかない」ということはあり得ません。この世にアイデアが思いつかない人は存在しないのです。

「ええ!? そんなことないよ!」
「まったくアイデアが思いつかないんだけど……」

そういう人もいるでしょうが、それは「アイデアが思いつかない」のではなくて、「『使える』アイデアが思いつかない」というだけなのです。

たとえば、みなさんは毎日、自分で服を選んで着ていますよね。お昼には何を食べようかと考えてランチをしているはずです。これだって実は“アイデア”なんです。

「今日は明るめの色の服を着たほうが自分の気分に合っている」
「昨日はうどんを食べたから、今日はカレーを食べよう」

など、そのときどきに合わせて自分の頭でアイデアを考えて、それに沿った選択をしています。みんなアイデアを持って生活しているんです。

先ほどお話ししましたが、「アイデアを作る」というのは、「自分の頭で考える」ということに他なりません。これはそんなに難しいことではなくて、むしろみなさんが日常生活の中でいつもやっていることなのです。