スマホ家計簿なら「端数合わせ」は必要ない

3 端数合わせは自動化したうえで無視する

紙の家計簿のもうひとつの難点は端数合わせでした。というか端数合わせをする辛さが家計簿を断念させる理由のひとつだったと思います。

端数合わせについてはまず合計は自動的に計算されますから、計算ミスを疑う必要はありません。記帳漏れをなくせばいいわけですから、まめに記帳をすれば気にしなくてよくなります。

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また、端数合わせが家計簿の目標ではないと発想を逆転させてみてはどうでしょうか。本来の目標は家計の把握と将来の支出の改善を行うことです。だとすれば1日数円程度の端数はほどほどのところで無視してもいいのです。

この3点だけで、ずいぶん気が楽になるのではないでしょうか。眉間にしわを寄せる家計簿なんてやめて、「ラク」をして「楽しく」続けたほうがいいのです。

家計簿を夜中にまとめてつけるのはNG

記帳をするスタイルについてもマネーハックしてみましょう。みなさんの家計簿のイメージは「毎日、夜にまとめて」か「週末にまとめて」つけるものでしょう。実際スマホ家計簿になってもまとめて週末につける人は多いそうです。

しかしこれ自体が「紙の家計簿」の呪縛にとらわれている証拠です。そもそもあなたのスマホは朝から晩まであなたと一緒に過ごしているわけですから、あなたは家計簿を毎日持ち運んでいるようなものです。夜につけるというルールはありません。

むしろ発想は逆転して「買ったその場でつける」か「買った数時間以内につける」をルール化してしまうほうがマネーハック的です。

例えば下記のタイミングを記帳時間に変えてみます。

◎朝の通勤電車の中
◎職場の席でパソコンの起動待ち時間
◎昼休みのランチを注文した待ち時間
◎トイレ(個室)に座った直後
◎会計のレジが長いときの待ち時間
◎帰りの通勤電車の中
◎寝る直前