話がおもしろい人とつまらない人は何が違うのか。カリスマ予備校講師の犬塚壮志氏は「8つある『型』にはめられれば、聞き手の心をつかむのは簡単。そのためには、事前に聞き手の『欲求』を知る必要がある」という——。

※本稿は、犬塚壮志『感動する説明「すぐできる」型』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
※写真はイメージです

「話のおもしろさ」は相手が決める

この大原則は、話が「つまらなくなる」パターンを回避し、話を「おもしろくする」ための前提となるものです。まずは大原則からしっかりお伝えしていこうと思います。それは、

大原則:話の内容が「おもしろい」かどうかは、相手が決めるものと心得る

というものです。

これはどういうことかというと、話のおもしろさの判定そのものは、聴き手に委ねられるということです。話し手である自分自身がどんなに「価値あるおもしろい説明ができた」と思っても、聴き手がそれを「つまらない」と思ってしまえば、それまでなのです。その話がおもしろいかどうかの最終決定者は、聴き手であるということが大前提となります。

「そんなの当たり前じゃないか!」、そう思うかもしれませんが、この点は意外に見落としてしまいがちです。当たり前すぎて、みんな手薄になっているこの点をしっかり心得ておくだけで、他人と説明力で差をつけることができるのです。