大事な部分は赤、おもしろい部分は緑
集中力を高めたいと考えるときに、見落としがちなのが筆記用具の書き味だ。集中力を削がれる原因をグッズの力で回避することも大切、と高橋氏は指摘する。
「書き味が悪い筆記具や操作音がうるさい文房具は、集中力を削ぐ原因となります。書き心地がなめらかな筆記具を選ぶなど、ちょっとした不満を解消することが、集中力を高めることにつながります」
さらに高橋氏が注目しているのが、色だ。
「ここ数年、青い色が心を落ち着かせる鎮静効果と、集中力を高める効果があるといわれ、注目を集めています。もうひとつ注目している色が、緑色。大事な部分は赤、というのは基本中の基本ですが、緑色も上手に使うと、勉強の効率がさらに上がります。緑は『主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりしたことに線を引いたり、メモをしたりする』のに向いている色。ポイントは、自分がどう感じたかを書き残して記憶に定着させる、ということです。私自身もこの方法を実践してみたところ、暗記効率がグッと上がりました」
高橋氏がもうひとつ実践している勉強法がある。
「反復学習をするうえで大事なのが、間違った記録を残して振り返ることです。私は間違った問題と解説だけを小さなノートにまとめて空き時間に見ていました。通勤時間などでも確認できる小さくて薄いサイズがオススメです。理想のミニノートがほしくて、とうとう自分で『ダイアログノート』というオリジナル製品を作ってしまいました(笑)」
勉強するための時間を管理し、集中力を上げることができたら、次に鍵になるのが、集中力の維持だ。
「私は、眠たくなるとミントの香りでリフレッシュします。使いやすいスティック状のアロマ製品も増えて、手軽に香りで気分を切り替えられるようになりました」
高橋氏が愛用するのは、「ハーブオイル33+7 ロールオン」と「ノーズミント」。あともうひと頑張り、というときに心強いアイテムだ。
「みんなで一緒に勉強する学生時代と違い、社会人の勉強は案外孤独な自分との戦いです。甘えが出ても、叱ってくれる先生はいません。自分を律するためにも文房具の力を借りてみてください」