使うとビジネスに強くなれるのか?

②仕事におけるスマートウォッチ
アンドロイドウェア(Android Wear)「ファーウェイウォッチ(HUAWEI WATCH)」の文字盤は一見普通のビジネスウォッチと変わらない

アンドロイドウェア(Android Wear)「ファーウェイウォッチ(HUAWEI WATCH)」の文字盤は一見普通のビジネスウォッチと変わらない

繰り返しになるが、今日、仕事でもスマートウォッチを着けている人はめずらしくない。職場の会議や研修はもちろん、商談や会食など、もはやどこで着けていてもとくに干渉されることはない。

では彼、彼女らはなぜスマートウォッチを着けて仕事をするのか。また、どのように活用しているのだろうか。

聞くと、多くの人がその機能すべてを使いこなしているわけではない。使っているのは主に「通知機能」だ。

どのアプリからどんなタイトルのメールやメッセージが来たのかが通知でわかるのは、シンプルな機能だが、仕事の効率化に大いに役立つ。毎日何十通、何百通届く内容を会議中や移動中にスマートフォンでいちいち確認するのは至難の業だからだ。

また、アプリによってはあらかじめ登録された定型文をタップすることで簡単に返信することもできる。「え、でもそれだけ?」と思う人もいるかもしれないが、実際、ほとんどの人がそれだけなのである(ビジネスツール以外では電子決済機能などを活用している人も多いが)。

ただ「それだけ」でも仕事の生産性は上がる。あらかじめどのようなメールが来ているかをその都度把握しておくことで、PCでメールを開いた後の把握や優先順位づけが圧倒的に早くなるのだ(筆者はけっこう億劫なタイプなので、定型文ワンタップで返信を済ませることも多いのだが)。

最近では、アップルのように本体にディスプレーが付いているものではなく、一見スマートウォッチとは見えないようなものも増えてきた。ソニーのウェナ(wena)はその代表格ともいえるだろう。いまだ抵抗感がある人たちはこういったものからスーツに合わせて選ぶのもいいだろう。

もしかしたらディスプレーが小さいとか、そもそもディスプレーがないようなスマートウォッチだと機能が使えないのではないか、と考える人も多いのではないだろうか。それでも試してみる価値はある。通知機能だけでも日々の仕事の負荷は思った以上に軽くなるはずだ。

また個人的には、スマートウォッチをファッションとして楽しむだけでも大いに歓迎だ。ただしマナーを守ればの話ではあるが。

くわしくは次の章に譲ろう。