【原田】アナログで慎重で新しいモノが嫌いな保守的な人、ということだね。まだ若者の間でキャッシュレス決済がまだまだ普及していないことを考えると、日本には若者なのにこのタイプの若者が意外と多い、ということなんだろうね。しかも、財布やバッグが大きい、言い換えるとオシャレじゃない人もこのタイプの中に多い、と。

【里村】私、現金派だし財布も大きいから、ダサい人だ……。

キャッシュレス派は「面倒くさがり」が多い

【原田】(笑)。他に意見はあるかな?

【里村】キャッシュレス派は「面倒くさがり」が多いと思います。小銭をいちいち数えたくない、リュックからいちいち財布を出したくないという声がありました。そういう人はプリペイドカードもいちいちチャージするのが面倒だからオートチャージにしたり、クレカと連動させたりしていますね。

【原田】まあ、現金派の君の視点から見たら「面倒くさがり」という表現になるんだろうけど(笑)、逆に言えば、「便利さを求める人」という表現でも表せるよね。

ちなみに、実は僕はまだバリバリ現金派なんだ。理由は東京でさえ、まだまだ現金しかダメ、っていう飲食店が多いから。巣鴨の焼き鳥屋なんて大体そうだよ(笑)。でも、そんな現金派の僕でさえ、本当は完全キャッシュレスにしたいと思っているんだけどね。

【牧之段】僕の周りのキャッシュレス派は、情報収集力があってすぐ実行に移す気質の人、いう感じです。

【原田】「能力のある人」。あるいは、「ミーハーな人」とも言えるかもしれないね。

【牧之段】あとは、現金派には、「そもそもクレジットカードを持っていない人」も含まれると思います。

【赤峰】私たち高校生の場合、クレカどころか自分の銀行口座すら持ってない子も結構いるので、完全キャッシュレス派はゼロです。現金チャージという方法もありますけど、チャージするほどそもそもお金がないですし、こまごまチャージするのも面倒くさいので。

【牧之段】QRコード決済の場合、クレカを持っていなくても銀行口座と連携できるはずなんですが、銀行口座と連携できること自体を知らない若者もまだまだ多いはず。

【小川】「詳しいことを知らないからキャッシュレス化していない」という現金派は、たしかに多いですね。使ってみたら意外と便利だということも知らない。

【原田】高校生・大学生の中には、現金派にならざるを得ないでなっている人もたくさんいるわけだ。