育休は推進。でも人員補充はなし
最近チームメンバーが1人育児休暇に入ったのですが、会社から人員の補充がありませんでした。それでもチームの数値目標は変わらず、残ったメンバーの負担が増えてしまい大変そうです。
【回答】
育児休暇中の社員の仕事をチーム内だけで分担しようとするのが無理なんです。そんなときは社内全体に対して助けを求めてみたらどうでしょうか。「この仕事、誰も担当してくれる人がいません。誰か助けてください」と社内に呼びかけるのです。社員にはいろんなタイプがいて、穴埋めを求められたり、緊急の仕事を頼まれるのが好きな人がいます。求められると、それがモチベーションになり、いつも以上に頑張ってくれるタイプです。
もし、社内に誰も手を挙げてくれる人がいなければ社外へのアウトソースを検討してみる。いまは多種多様な仕事に対応してくれるアウトソーシングの会社やフリーランスで仕事を請けてくれる人たちがいます。新しいシステムやAI・ロボットに任せられないか検討するのもいいでしょう。
もしチーム内の仕事に生産性の低い仕事があればいっそやめてしまう選択もあります。仕事を減らせば売り上げが減ってしまうと心配するかもしれません。しかしグローバルで企業が競争している時代に、生産性の悪い仕事を続けていては勝ち残ることはできません。人員が減ったときこそ、生産性の低い仕事を切って、生産性の高い仕事にシフトするチャンスだとも言えます。
早く帰っても、やることがありません
会社全体でノー残業デーが設定されました。早く帰れるのはいいのですが、帰ってもアマゾンプライムで映画やドラマを見て時間が過ぎてしまいます。ほんとうはもう少し働いて残業代を稼ぎたいのですが。
【回答】
この悩みはかなり危険です。自由な時間が生まれたときやりたいことがないのは、人から指示されないと何に対しても興味が湧かないということだからです。この際、仕事や人生に真剣に向き合ってみてはどうでしょうか。自分がこの先どう生きていきたいのか、本当はどんな仕事をしたいのかを見つめ直してほしいと思います。たとえば、いま所属している会社の人事のスペシャリストになりたいと思えば、それに関する本を読んだり、講演会を聞きに行ったりと、時間ができたときにやりたいことがどんどん湧いてきます。
当社のように副業を解禁している会社であれば、できたばかりのベンチャーの人事業務を手伝うことだってできます。多くのベンチャーの立ち上げ期は管理部門が不足しているので大歓迎されるはずです。
そう簡単にやりたいことが見つからないという人もいるでしょう。そのときは自分とは仕事や業界の違う人の話を聞いてみる。学生時代の同級生に会うだけでも刺激になります。社会人3年目と言えば、一通り仕事がこなせるようになった時期でしょう。自分よりも仕事や人生にずっと真摯に向き合っている友人から何か気づきが得られるかもしれません。