ホイアンの「ランタン」、マーケットの「タイパンツ」
【牧之段】ベトナムはインスタ映え目当ての女子が多いですね。皆、ホイアンにある黄色い建物をバックに写真を撮っています。
【小野里】ホイアンのランタンがきれいなんですよ。夜景がすてき。友達がインスタのストーリー(動画)でホイアンの海辺の夜景を上げていたんですけど、「リアル・メディテレーニアンハーバー(地中海をモチーフにした東京ディズニーシーのスポット)だ」って言ってました。
【原田】またインスタ映えがベトナム旅行のキーになっているだ! しかし、ディズニーシーのような景色のために、東京の若者がベトナムにいくとは(笑)
【神谷】なんか行った人みんな、ステテコみたいな、モンペみたいな柄のパンツをはいてませんか。
【牧之段】タイパンツですね。マーケットで安く売ってる、ボヘミアンぽいデザイン。寝間着にもなります。タイだけじゃなくて、ベトナムでも広く売られてます。
【小野里】タイパンツは、帰国後に合宿とかにはいてくる子が結構いますよ。
【牧之段】あと飲み会にもはいてきますよね。話の種になるから。
中途半端な段階のベトナムこそ「ちょうどいい」
【原田】ほかにもベトナムが好まれる理由はあるかな?
【牧之段】僕たちにとって「ちょうどいい」って感覚がベトナムにはあると思います。気軽に自転車で観光できるから現地っぽい感覚を味わえる。屋台でおいしいものが食べられる。ビーチもあって、夜市が楽しい。
【原田】なるほど。僕らが若い時代の、発展してないベトナムにバックパッカーとして行く動機とは全く違って、今はベトナムも発展していて、不便はないし、怖くもない。一方で、欧米とは違う、発展途上国独特の非日常的な感覚も味わえる。上の世代からすると、ある意味で中途半端な発展段階のベトナムこそ、君らにとってはサイコーにちょうどいいんだ。
【牧之段】そうですね。加えて、なによりご飯がおいしいのは大きいです。
【原田】非日常感も味わえて、映えて、飯もおいしいんだから、そりゃ、若者にウケるわけだね。確かに若者研究で世界中をまわっているけど、ベトナム料理のおいしさは世界有数。まあ、ダントツ1位は日本だと思うけど。
【小野里】友達の女子2人がそれぞれ別々にベトナムに行っていて、おいしいと思ったご飯だけを、ひたすらインスタに投稿しまくっていました。グルメ重視の子はベトナムに行きがち。