和牛だけでなく、やっぱりイチゴでも残念な出来事が起きました。19年1月、前・北海道議会議員の小野寺秀氏が自身のツイッターで「北海道のイオン店で韓国産のイチゴが堂々と店頭に並べられていた」といった内容を写真付きで投稿し、拡散されました。

イオンは「法的な問題はないが、国民感情の空気を読んでいない」(撮影=プレジデント編集部)

日本中を騒がせたカーリング娘の「韓国イチゴおいしい」騒動から1年足らず、さらに和牛流出未遂など国民が自国の食品を次々と奪われる騒動で緊張感が漂う中での出来事でした。表向きは「韓国オリジナルブランドイチゴ」となっていますから、法的な問題はないとはいえ、「国民感情の空気を読まない陳列」になりました。

問題は韓国が日本に安価なイチゴの逆輸出を開始したことだけではありません。オーストラリア政府は19年にも、日本産イチゴの輸入禁止を解禁する見通しです。これにより、日本のイチゴ輸出の機会を得られると期待が高まりますが、そこには韓国の影が暗躍します。韓国は日本より足早に動いており、先行してイチゴの輸出をする可能性があります。もともと日本から盗んだイチゴなのでその品質は極めて高く、価格優位性を持つ韓国イチゴは日本にとって驚異といえるでしょう。日本貿易振興機構(JETRO)の発表によると、香港市場でイチゴ1パック(200~220グラム)当たり日本産「さがほのか」が115香港ドルであるのに、韓国産「梅香(メヒャン)」が49.9~59.9香港ドルと、韓国産は日本産の半分ほどです。現時点では高級路線戦略が功を奏し、香港市場で優位に立つ日本産イチゴですが、この先は価格面で戦況を変えられてしまう懸念が残ります。

イチゴ日韓戦の舞台はオーストラリアに移ります。日本政府には価格面での劣勢面を補う施策を講じるとともに、これ以上国内から食品を持ち出されない法整備の拡充へ乗り出すことを強く望みます。日本の高品質の食品は常に持ち出される可能性があることを念頭に置き、将来国益をもたらす数々の食品の保護に対する具体的な施策の制定に尽力いただきたいと思います。

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(写真=iStock.com 撮影=プレジデント編集部)