イノベーションを起こす、新たな風を外から入れる

業界最大手とはいえ、国内ばかりに目を向けてはいられない。イノベーションを起こすには新しい学びが必要と、17年から「グローバル・リーダーシップ・プログラム」を設け、海外事務所や海外現地法人のインターンシップを公募で実施し、グローバル人材育成に取り組み始めた。

(上左)人材開発部(エム・エル・シー・リミテッド派遣)シドニー駐在中 小林あさひさん(下)シドニーのスタッフと毎日笑いのたえない職場で

早速1期生として選ばれた9人のうちの1人で、オーストラリア・シドニーの提携会社に派遣された小林あさひさんは、11、13、16歳の3児の母でもある。17年度は単身赴任し、生活が落ち着いた18年4月から次女を呼び寄せ一緒に生活している。

「営業や輝き推進室などを経験し、社内の女性たちに『自分たちのキャリアを長期的に考えよう』と言いながらも、40半ばになって、自分はどうなんだろうとふと考えました。この先まだ仕事人生は長いと思うと、今後は会社や社会に貢献するために今こそグローバルな視点で学びたかったのです。言語の大変さはありますが、仕事の仕方も保険のあり方も日本と違い、学ぶことも多いです。今、上司である女性2人も子どもをもって遠隔や週4勤務など柔軟な働き方を当たり前のようにこなしていることも勉強になります」

コミュニケーションの取り方の工夫や気配り、仕事の効率化の徹底にも目を見張ることが多いという。残り1年の任期を終えたら、日本でそのマネジメントや事業などを生かせるのを楽しみにしている。