会社が変わり続けるには、社長のコミットメントが必要

18年4月に就任したばかりの清水社長は、日頃から現場の声を聞きたいと社内で話を聞く機会を多く取るようにしている。あるとき、20代の女性職員に、こう言われた。

代表取締役社長 清水 博さん

「会社が変わり続けるには、社長のコミットメントが必要です。あなたが手を緩めると絶対に無理ですから、意識して言い続けてください」

責任に改めて背筋が伸びたという。

「私も役員時代に女性管理職のメンターを3年間、全部で9人を担当しましたが、女性だけでなく男性や管理職含め周囲の意識改革の必要性も強く感じました。女性9割の会社で女性管理職が16%は、まだまだ少ない。女性活躍、ダイバーシティという言葉がなくなるほどに浸透するまでやり続けます」

国内でも、未来を見据える企業のダイバーシティ推進や働き方改革は、整備ではなく成果を出す段階にきている。大企業のさらなる10年の“成果”が国内の働き方改革を牽引(けんいん)していくと期待したい。

撮影=工藤朋子、的野弘路、山口典利、水野浩志