日本の電機大手が淘汰の波に洗われている。東芝がメモリ事業や家電事業を売却し、シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下。そんな厳しい経営環境でしたたかに好業績を続けているのが三菱電機だ。売上高5兆円以上、営業利益率8%以上の中期目標は達成目前まできている。
──日本の電機大手はこの20年、横並びの競争で大きく体力を失った。三菱電機はFAシステムや自動車部品という他社と違う領域にうまく経営資源をシフトした。
【杉山】2001年度にITバブルの崩壊で赤字に転落し、野間口有さんが社長に就任してから「強い事業をより強く」という経営トップのメッセージが現場に浸透していった。私はその頃、姫路製作所で自動車の電動式のパワーステアリングを担当していた。
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(構成=大西康之 撮影=的野弘路)


