秋の運動会が各地で行われている。必死で練習するわが子を「かけっこで勝たせたい」と思っても、「親が運動オンチだから」と諦めてはいないだろうか。長年子どもたちに運動を教えてきた体育家庭教師の水口高志氏によれば、「運動ができるようになる最短の方法はコツをつかむこと」だという。運動オンチな親でも今すぐ教えられる「かけっこ」のコツを紹介する――。
※本稿は、水口高志『読むだけで どんな運動もできる子になる! 』(すばる舎)の一部を再構成したものです。
運動にはうまくいく「コツ」がある
日々、子どもたちに関わっていると、親御さんのこんな言葉を耳にします。
「うちの子、運動させようとしても、いやがるんです」
「親に似てすごく運動音痴で」
「教えてあげたいのですが、ポイントがわかりません」
「親に似てすごく運動音痴で」
「教えてあげたいのですが、ポイントがわかりません」
とくによく耳にするのが、「教えるポイントがわからない」ということ。
ポイントがわからないと、家庭で教えようと思っても、「速く腕を振って!」「もっと速く足を動かさなきゃだめでしょ!」と、やみくもに練習をさせてしまいがち。
結局、子どもはできなくて、いやになり練習を投げ出していまいます。
こうした経験に、思い当たる節があるお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか? これは「運動ができない」のではありません。「体を動かすコツ」を知らないことが原因です。
勉強と同じように、それぞれの運動には必ず「こうするとうまくいく」という「コツ」的なものがあります。
「かけっこはスタート時の構え方が重要」「逆あがりは『1、2、3』のリズムでスピードを出す」「背泳ぎは下ではなく横にかく」……。
こうしたちょっとしたコツを知るだけでも、できるようになるまでの時間や回数を一気に短縮できます。そして、この「コツ」をお子さんに正しく伝えられたら、どんな運動も必ずできるようになります!