そして、何よりも深センではキャッシュレス化が進み、屋台や小さな商店を含めて、ほとんど誰も現金を使いません。それはまさしく、その都市が発展した「タイミング」がそのような文化と先進インフラ状況をもたらしたのです。

日本がオリンピックに盛り上がらないワケ

ダニエル・ピンク(著)/勝間 和代(翻訳)『When 完璧なタイミングを科学する』(講談社)

2020年には東京オリンピックがやってきます。もうあと2年を切りました。

このタイミングで、なぜここまで日本がオリンピックに盛り上がっていないのか、それもまさしく

「日本がどのような発展のタイミングにあるか」

ということで説明が付くでしょう。

私たちはある意味、この本で指摘しているような「中だるみ」状態なのです。だからこそ、未来をもっと見つめてしっかりと連結をし、ランドマーク効果でも、あるいはエンド効果でもいいのですが、モチベーションを高めて「タイミング」を味方につけていく必要があるでしょう。

勝間和代(かつま・かずよ)
経済評論家。1968年東京生まれ。中央大学ビジネススクール客員教授。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。
ダニエル・ピンク(Daniel H. Pink)
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。
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(写真=iStock.com)