筑波大学付属中学3年生のときに「英検1級」に合格

鈴木さんは無事、超難関校として知られる国立筑波大附属中学校に合格。同校には強豪として知られるクイズ研究会があるが、鈴木さんにはそこで活躍した実績はない。勉強や、その他の活動に忙しくしていたそうだ。軽音楽部でバンドを組み、ギターを弾いていたという意外な一面もある。

高2のとき、毎年シンガポールで開催される国際的な高校生サミットへ学校の代表として派遣された。参加した世界12カ国の高校生と先生に向け、チームメンバーと共に「真実と和解」というテーマでプレゼンを行った。発表はもちろん英語である。

※中学受験期で心の支えになったという石田衣良さんの著作について語っている。撮影=堀隆弘

「せっかく身につけた英語を忘れないよう、母が先々を見据えて家庭教師をつけてくれたり、夏休みに海外からホームステイ希望者を受け入れたりしてくれたんです。アメリカ、ボリビア、ドイツ……、いろんな国の人たちと暮らしました。おかげで英語は上達し、中3で英検1級に合格できました。その英検をすすめてくれたのも母でしたね」

同じ頃、米国の名門私大であるスタンフォード大が日本の高校生向けに開講した通信教育プログラム「Stanford e‐Japan」を受講。そこで発表した論文が優秀賞に選ばれたことを取り上げて、例の「スタンフォード大学が認めた才媛」という異名がつけられたのだという。

弁護士に興味を持ち東大へ進学した

将来の道が見えてきたのも高校時代だ。父親の知り合いである弁護士に会ったことがきっかけで、弁護士という仕事に興味を持った。法学を学ぼうと考え、東大へ進学。大学では経済にも興味が広がり、現在は企業分析と株価予想を行うゼミに在籍している。

「司法試験を受けて弁護士になることを目指しています。でも、将来の具体的なことはまだわからないです。自分自身の興味は変わっていくものですから」