そうした短期留学では、現在在籍している日本の大学の「交換留学プログラム」を利用するケースが多くみられます。もし、学費は日本の大学に通常通り支払うだけですみ、単位も取得できるため4年間で卒業できるという形であれば、海外留学のハードルはかなり低くなります。

2014年から始まった官民協働の海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」も人気があります。20年までの7年間で約1万人の高校生・大学生を派遣留学生として送り出す計画です。

そして狙い目なのが、日本の各自治体の海外留学支援。都立高校生を対象にした「次世代リーダー育成道場」などは比較的知られていますが、多くは応募者・利用者が少ないのだとか。

さらに、留学先をドイツやフランス、スイスなどさまざまな欧米諸国や、中国、カザフスタンなどにまで広げて探せば、学費が無料かあまりかからない大学はたくさんあります。

インドなら名門大学でも学費は年10万円程度。IT系やエンジニアリング系、ビジネスに直結する学問など日本より優れている部分もあり、高い英語力も身につきます。お金がなくても、海外留学のチャンスはいくらでもあるのです。

インド名門大学の授業料は、年10万円程度
石丸賀久(いしまる・がく)
グローバルスタディ 海外留学センター 留学カウンセラー
愛知県生まれ。筑波大学中退、ネバダ大学在学中にインド、中国、スウェーデンへ交換留学。ITコンサルファームを経て現職。
 
(構成=小澤啓司 撮影=石橋素幸 写真=iStock.com)
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