妻が別の女性を装いフェイスブックで友達申請してきたワケ

【“SNS不倫”7:『タグ付け』で不倫の濡れ衣を着せられた妻】

南城千尋さん(仮名・36歳)の夫(39歳)は現在、単身赴任中ですが、突然、その夫からLINEが届いたそうです。「今どこにいるんだよ」。着信があったのは深夜1時ごろ、千尋さんはすでに寝入っていたのですが、とても驚き、目が覚めてしまったそうです。

どうやら夫は千尋さんのフェイスブックを覗き見したようなのです。

千尋さんはフェイスブックのアカウントを持っていますが、自分で文章や写真、動画などを投稿したことはないそうです。せいぜい友人のページに「いいね!」を押すくらい。それなのに、なぜ夫は疑いの目を向けているのでしょうか?

実は投稿の主は千尋さんの旧友でした。旧友は写真に映っている人物について「タグ付け」(どこの誰なのか)をしていたのです。千尋さんと夫はフェイスブック上で友達になっているので「妻がタグ付けされた写真」が夫のフェイスブック上に表示されたのです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/AleksandarNakic)

当の写真は最新のものではなく10年も前のもの。もちろん、千尋さんと一緒に行ったのは不倫相手の男ではなく計6人の女友達。千尋さん夫婦には小学生の娘がおり、「娘をおいて1人で旅行に行けるはずがないのに……」と嘆きます。

結局、千尋さんはその写真の「タグ付け」を急いで削除したのですが、今回の件で千尋さんは夫から一挙手一投足を監視されているような恐怖感が芽生えたそうです。

このようにフェイスブックの「タグ付け機能」は、不要な疑念を招くこともあるので、注意が必要です。

【“SNS不倫”8:フェイスブックで離婚のスパイ活動】

5年前、玉城純也さん(仮名・40歳)は別居中の妻(42歳)と離婚の協議をしていました。そんな中、見ず知らずの女性からフェイスブックを通じてコンタクトがありました。その女性は純也さんに悩み相談をしつつ、純也さんの生活などもいろいろ聞いてきたそうです。離婚協議のストレスをそんな雑談で紛らわせることができたといいます。

ただ、女性のフェイスブックを見てみると、怪しまれない程度に作ったと思われる当たり障りのない投稿はあるものの、友達はほとんどいない。少しヘンだなと思ったそうです。

現在、純也さん夫婦はすでに離婚が成立したのですが、純也さんは当時のことを振り返って「あれは別の女性を装った妻だったのではないか。自分の様子、経済状態をさぐっていたのではないか」と言います。「妻は自分からどれぐらいお金を取れるかを知りたかったのでは?」と。

2018年現在、怪しげなアカウントからの友達申請を受ける人は減っているはずです。アカウントの乗っ取りや迷惑メッセージの大量送信など、危険性が周知されるようになったからです。しかし、5年前はまだ利用者も少なく、純也さんは油断していたようです。

当時は離婚協議中。SNSなら大丈夫だろうと、妻の悪口や愚痴、不満をその女性に連呼し、また本当は「一緒になりたい彼女がいること」もバカ正直に語ってしまいました。結果的に不貞行為を妻が知ることとなり、500万円の慰謝料を払わされるハメになったのです。