鷹野式
銘柄選択のステップ

業績のよい会社の株を安いときに買えば勝率が上がる

どんなに業績がよい会社でも、株価が高いときに買えば利益は得にくい。株価は一定の周期で上下するので、業績のよい企業をできるだけ安い価格で買うのが正解だ。私は3つのステップで判断している。

1つ目に過去の株価と比較し、相対的に安くなっている銘柄をピックアップする。ネット証券などのスクリーニング機能を利用すれば簡単だ。東証1部上場銘柄を対象に、25日移動平均線乖離率が下方に大きい順にランキングをする。乖離率がマイナス20%以上で、特に理由が見当たらない場合には、値上がりする確率が高い。

2つ目にPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回りを利用して、銘柄を絞り込む。簡単に言えば、PERは会社の利益に対して、PBRは会社の資産に対して株価が割安か割高かを知ることができる。PERは20倍以下を基本とするが、IT企業など成長率の高い業種の場合は30倍以下を目安に、PBRは3倍以下を目安にしている。配当利回りは2%以上を目安にしよう。移動平均線乖離率のランキング上位から3つの指標をチェックしていき、条件に合致する銘柄が見つかったら業績を確認する。3つ目に売上高と当期利益を確認し、少なくとも3年以上、増収増益であれば、投資価値があると判断する。

購入後は四半期決算で3つの指標をチェックし、基準を外れたら売却する。