「ここまで成長できたのは渡部先生のおかげ」
女性教員は、昨年11月、男性教員との面会直後に一連のやりとりを知人に報告している。プレジデントオンラインがメッセージアプリの送信記録を確認したところ、「男性教員に呼び出され、渡部教授のことを外に話すときは気をつけるようにいわれた」などと書かれたメッセージが残っていた。
また、被害を受けた女性が大学のハラスメント防止室に提出した「苦情申立書」によると、男性教員は今年1月、教員と学生の懇親会に出席していた被害女性に対して、「君がここまで成長できたのは渡部先生のおかげなんだからちゃんとお礼を言ってあげて。もうおじいちゃんなんだから」などと発言したという。
男性教員は6月20日、プレジデントオンラインの取材に対し、次のように答えた。
「一教員として、彼女の現状をとても心配しています」
――渡部教授のハラスメントに関し、教員に対して口止めを指示したか。
「いろいろお話したいが、今は大学広報に対応を一本化しているため、個別には対応できません」
――被害女性に対しては今年1月に「渡部教授にお礼をいいなさい」などと発言したのか
「その場で彼女と会話はしたが、内容については、同様の理由でお答えできません」
――コースの主任だった男性教授には口止めを指示したか
「お答えできません」
――被害女性に対して今、何か思うことは
「一教員として、彼女の現状をとても心配しています」