成功するには自信が必要だといわれる。一方で、過剰な自信は身を滅ぼすともいう。どちらが真実なのか。世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した全米ベストセラー『残酷すぎる成功法則』(飛鳥新社)によると、「この矛盾は、自信を持つことのメリットのすべてを含み、デメリットは一切含まない別の感情によって解決する」という。最新の心理学が「セルフ・コンパッション」と呼ぶその感情とは――。

※本稿は、エリック・バーカー・著、橘玲・監訳『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

「私が悪かった」と言えるリーダーほど好かれる

私たちは前進し続け、他者を味方につけるために楽観主義と自信を必要とする。しかし、問題点を見つけて改善するには、否定的な考え方と悲観主義が必要だ。つまり、成功するには、楽観主義と悲観主義の両方が欠かせないのだ。