私の場合、つねに合理的でありたいと考えています。自分の判断基準、行動指針の原点も「合理的か否か」です。時間・労力・コストのバランスから、最小のインプットで最大の効果効用を得たい。無駄を避け、自分の行動からはつねに何らかのメリットがもたらされるようにしたい。
そういう欲求が強いので、「合理的かどうか」をもとに行動すれば、自分の満足感・幸福感に直結することがわかっているからです。
だから合理的であればどんな意見も取り入れるし、そうでなければスルーします。
どんなに収入が増えても、たとえば都心の高級マンションに住みたいとか、かっこいい服を着たい、かっこいい車に乗りたいといった欲求もありません。
引っ越しの経験が10回以上あるため、どこに住んでもすぐ慣れるし、高級物件の感動も最初だけだと知っているからです。それこそ高層タワーマンションからの眺めなんて、うれしいのは最初だけで、あとは毎日の見慣れた光景になります。
何より自宅は収益を生まないから、そこそこ便利な場所でそこそこ快適であれば十分。豪華なエントランスやほとんど使わない共用設備にお金を払うのはバカバカしい。
買い物でも、「安いから」「かわいいから(かっこいいから)」「限定だから」「バーゲンだから」「新商品だから」「そろそろ買い替えの時期だから」「欲しいから」などという感情で何かを買うこともありません。
妻の「合理的」な提案で意見を修正
同時に、合理性が認められれば、簡単に自分の意見を修正します。
最近も、第2子が生まれ家族が増えることで、ちょっとした外出用に車を買おうということになりました。
ただ、私が30代前半のころは車の改造に夢中になっていて、スポーツカーの改造に300万円以上かけるなど、それなりに車にはくわしいという自負がありました。なので、「どうせ買うならこれこれこういうスペックで」というこだわりがありました。
そして新車ディーラーに行ってそのこだわりを反映させた見積もりをとったら、軽自動車ではありますが約180万円という金額。ほぼフル装備なので、そんなものだと思っていました。
しかしそのとき妻から提案が。「中古車でもいいんじゃない?」