たとえば、次のようなことです。
「今日は子どもの忘れ物がなかった」
「買い物へ行ったら、お店の人がおまけしてくれた」
「子どもの友達が遊びに来た」
発表者の発言が終わったら、発表者は「うれしい」という気持ちを込めて、参加者は「おめでとう」という気持ちを込めて、拍手をします。
このゲームを、たとえば夕食後などと時間を決めて、家族の習慣にすると、ポジティブなコミュニケーションが取れるようになるので、楽しい気持ちを共有することができます。
しかも、習慣化するとモチベーションが上がるので、日常の中でよかったことや新しい出来事を、自然と探すようになります。また、うれしいことに出会うたび、「幸せは案外、身近に転がっているものなんだな」とも気づけるようになります。
実際、私が勤務していた秩父学園でも、自閉症の子どもをもつお母さん方と週1回、グッド&ニューを行っていました。出会った当初のお母さん方は、子どもに関する悩みごとで頭がいっぱいで、いつも暗い顔をしていました。
それがグッド&ニューの回数を重ねるごとに、「お釣りが777円だった!」「宝くじで1万円当たった!」などと、お母さん方からラッキーな話題を多く聞くようになりました。結果、グッド&ニューでお母さん方の顔には笑顔が戻り、雰囲気や会話も明るくなりました。
「言葉が変わると、行動も変わる」
この言葉通り、グッド&ニューで、ものごとの見え方が変わると、モチベーションは上がり、よりうれしいことが増えていきます。
是非、家族でグッド&ニューを試して、ポジティブな言葉の力を感じてみてください。
自分でできるリラックス方法
「子育てや家事、仕事に追われて、夜にちゃんと寝ていても、翌朝、疲れがまったく取れない」そういって、疲れた表情をしていると、子どもは「お母さん、怒っているのかな?」と緊張して思わぬミスを起こすことがあります。
思い当たる方は、日ごろから「笑顔」を忘れないようにしてください。笑顔は、自律神経の副交感神経を優位にして免疫力を上げ、リラックスした状態を作ります。
つまり笑顔が絶えない人は、脳から「幸せっ!」という信号が送られているので、ポジティブな思考でものごとに取り組みやすいです。