AIで変わる業界・サービス

写真=AFLO、PIXTA

(1)医療 
人工知能が診断・治療法を指導
画像認識技術の進展で、X線写真などの検査の結果から診断をくだすAIが登場している。今年8月、東京大学医科学研究所はIBM社のWatsonを使って、60代の女性患者の白血病の病名をわずか10分で見抜き、病名から割り出した適切な治療法によって患者の命を救ったと発表した。

(2)秘書
社長の秘書が全員リストラ
AIによる秘書代行サービスが続々発表されている。米国x.ai社が開発した“Amy”はスケジューリング機能に優れ、候補日や時間帯、場所などを入れれば相手とのやり取りまで代行してくれる。過去のやり取りから学習し、好みのお店や時間帯に合わせることもできるという。

(3)金融
証券アナリストが要らなくなる
超高速取引の拡大や株取引を完全自動化するヘッジファンドが立ち上がるなど、AIの活躍の場は拡大している。米ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントはAIを使って100万本にのぼるアナリストレポートを解析、株価の材料を探るシステムを開発。投資家の期待も高まっている。

(4)セキュリティ
挙動不審で即通報
ディープラーニング技術の進展で、防犯カメラなどの動画分析ができるようになった。NTTコミュニケーションズと綜合警備保障が、監視カメラの映像で通常と異なる動きをする不審者を発見・追跡するシステムの開発を発表。イベントやテロ対策などに応用が期待されている。