「必ず80点を取るが、100点以上はない」。花王は、そんな堅実な企業だった。だが今度の新商品「デオドラントZ」は違う。なぜそこまで攻めるのか。その背景には、2030年までに売上高を1.7倍、規模で世界3位(現在は7位)を目指すという「K20計画」があった――。経済ノンフィクション「企業の活路 花王」。前編( http://president.jp/articles/-/22241 )につづき、後編をお届けする。

女性向け市場は縮小していた

花王のなかでも、「花形」と言える部署がある。商品づくりの司令塔になるのが「事業ユニット」だ。スキンケア事業グループの一つ、ビオレグループでブランドマネジャーを務める小林恵美さんは、その仕事内容を解説する。

花王スキンケア事業グループブランドマネジャー 小林恵美氏

「ブランドやカテゴリーをゼロから生み出して、育てるのが仕事です。仕事は大きく分けて3つ。商品づくりと、広告、そして販売戦略づくりです。全体を見ながら、設計図を描くんです」(小林さん)

まさに花王の中枢を担うマーケティング、販売戦略の部署だ。