部屋に入って目に飛び込んできたのは、わずかな数の家電、テーブルと椅子、そして姿見──。コンテンツ制作会社を営む沼畑直樹さんが自宅兼事務所として使う都内1DKのマンションには、夫婦、娘の3人暮らしとは思えないほど、モノが置いていなかった。
「昔から部屋を整理するのが好きだったり、荷物の少ない身軽な旅をしたり、モノが少ない生活を気持ちよく感じていたんです。でも家を購入してから所有物がたまり出して、何度か減らそうとしたけれどうまくいかなかった。それが数年前、妻が何気なく『モノを減らしたいね』と口にしたので、これはチャンスだと徹底して捨て始めたんです」“見えるところにモノを置かない”という目標を設定し、本、CD、自分の人生を変えた大事な雑誌も処分。数カ月かけて、持ち物を捨て続けた。今は部屋に1つだけある収納スペースも、家族の洋服、来客用の寝具、重要書類など、生活に必要なものが最小限納まっているだけだ。
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(文=鈴木 工 撮影=的野弘路 沼畑 直樹)