お酒は好きだけれど、ビール1杯で酔っ払ってしまう。でも、大切な接待で、早々にウーロン茶を頼むのは気が引ける……。そんなあなたに、お酒に弱い営業部長のマル秘宴会術をご紹介しよう。

ノンアルコールビールの頼み方

ここは、尼崎市の繁盛店「赤べこ塚口中央店」。キリンビールマーケティングの江森晋さんは、人差し指を立てて、2杯目を注文した。それまで飲んでいたのは、もちろん「一番搾り」。「赤べこ」のスタッフは、心得たようにうなずくと、すぐに中ジョッキを運んできた。ところが、今度の中身はビールではなく、ノンアルコールの「キリンフリー」である。

「これなら一緒に飲んでいる得意先の方にも気を遣わせません。いくらお酒が強くないといっても、気まずい雰囲気になっては困りますから、とりあえず乾杯はビールです。しかし、ずっと飲み続けるとダウンしてしまいますので、店の人と事前に打ち合わせをしてノンアルコールに切り替えるサインを決めたのです(笑)」