医療系の資格は就職に直結する

高平氏のアドバイスのもと定年後も稼げる資格を一覧にした。まず仕事にありつけるという意味で外せないのが医療・介護関連だ。

【定年後も「稼げる資格」一覧】


▼専門職(士業)
行政書士/司法書士/税理士/社会保険労務士/公認会計士/1・2級建築士/1級施工管理技士(建築・土木)

▼損害保険会社などの鑑定人業務
土地家屋調査士/不動産鑑定士/1級建築士/1級土木施工管理技士など

▼医療・介護関連
看護師/管理栄養士/作業療法士/ 理学療法士/ホームヘルパー/介護福祉士/福祉住環境コーディネータ―(1級~3級)/福祉用具専門相談員/社会福祉士/精神保健福祉士/居宅介護従業者/重度訪問介護従業者/行動援護従業者/ケアマネージャー

▼地元の不動産業
宅地建物取引主任者/不動産鑑定士

▼地元の医院や保育園
看護師/保育士

▼特許事務所などで調査業務
弁理士/技術士(各部門)

▼その他
ビル設備管理技能士/マンション管理士

*作成協力:マイスター60

「社会福祉士や介護福祉士、看護師の資格を持っている方は復職しないケースも多い。それくらい医療系の仕事は過酷で離職率も高いのです。だからこそ資格さえあればすぐに働くことができます。歯医者や内科、小児科などの医療事務の求人も常に募集しています」(同)

実務能力を習得しているという意味で、資格を持っていると有利なのが一級建築士や施工管理技士だ。

「東日本大震災の復興や東京オリンピックを迎えることで、免震や新築など建物の需要はますます増えています。また戦後70年を経て様々なインフラが古くなり、メンテナンスするためにガスや電気工事も求められます」(同)

建築物の需要に比例して災害時に保険の損害補償額を査定する仕事も増えているという。

「台風や地震、洪水が起こったときに、現場を見に行って査定する調査人が求められています。土地家屋調査士や不動産鑑定士は、いわゆる損害保険会社でいうところの鑑定人です。時給にすると3000円以上になるのではないでしょうか」(同)

そのほか、ビル設備管理やマンション管理人、警備も人手が足りていない。マイナンバー制度が始まることで、難関ながら社会保険労務士もますます有利な資格になるという。