固定費を削減して「筋肉質経営」に

社員が経営者の意識を持ち、組織の全員で稼ぎ、しっかりコスト管理していく「アメーバ経営」(部門別採算性)が稲盛式経営の根幹です。家計も一つの組織なわけで、家族全員が「自分が家計を担っている」という自覚を持つことが肝心です。

ところが家計は「特別な存在」という意識を持っている人が非常に多く、企業レベルでとらえると「アメーバ経営の概念は必要だよね」と納得する人が、家計についてはその視点が欠落しがちです。ほとんどの人はなんとなくやっていればお金は貯まるし、普通に生活ができると甘く考えています。しかし、ライフプランを実現したい、貯蓄をしっかりしたいと思うのなら、よっぽど工夫をしないと難しいでしょう。

社員の経営者意識を高めるために稲盛和夫氏は、企業の経営状態や実績を社員にもわかりやすく理解できるように、様々な経営テクニックを導入しました。その一つに「企業を永遠に発展させ続けるためにも、常に活性化され、引き締まった肉体にしなければならない」という、「筋肉質経営」があります。