総合トップは旭化成。安心して「一生働ける」

1位の旭化成から見ていこう。「待遇の満足度」「人材の長期育成」の両項目ともトップではないが、バランスよく高得点を獲得。Vorkersの社員口コミ欄にある「この会社で一生働くことを前提として、キャリア開発を行ってくれる」というコメントからも社員を大切にする組織風土が垣間見える。

6位は出光興産。「人材の長期育成」で最高得点を獲得している。創業時からの「人間尊重」の精神が今でも根付き、新入社員研修からミドル、ベテランまでを対象にした各種研修があるなど、人材育成に力を注ぐ。

「Vorkersでは、『20代成長環境』の項目もありますが、この項目と『人材の長期育成』の項目のどちらかがいいと、もう一方が悪い傾向にあります。しかし、旭化成や出光興産はそのどちらも高くなっています」(恵川氏)

目を引くのが2位の伊藤忠商事や3位の住友商事、4位の三井物産などの総合商社だ。年収1000万円の大台を優に超えているからか、待遇の満足度がランキングを引き上げた。

総合商社3社の中で「人材の長期育成」の項目が最も高かったのが伊藤忠だ。同社は2014年5月から午後8時以降の残業を原則禁じた「朝型勤務」や、夜の宴席は1次会で終わりにし、午後10時には散会する「110運動」を展開。その成果が徐々に見えはじめたようだ。

上場企業であれば「有価証券報告書」の中に平均年間給与が記されているが、今回商社と同じく平均年収1000万を超える日本放送協会(NHK)、朝日新聞社などのメディアはランキングに上がってこなかった。

4位のテラダイン、7位のP&G、11位のゴールドマン・サックスなどの外資系企業も上位に名を連ねた。「待遇の満足度」とともに、「有休消化率」の高さが際立っていることも、「幸せな会社」であることを物語っているように見えた。