お金持ちが教える「お金のIQ」とは
本田氏によれば、お金持ちは富を生み出すための知恵「お金のIQ」が高い。また、子どもにその知恵をきちんと受け継がせるため、親がお金持ちだと子どももお金持ちになれる可能性が高いという。いずれの道をたどるにしても、親から「お金のIQ」について教えられていない我々は、まず次の4つの原則を学ぶ必要がある。順に紹介していこう。
1:たくさん稼ぐ
当たり前のことではあるが、お金持ちになるためには、稼がなければ話がはじまらない。こう聞くと、ほとんどの人が手っ取り早くお金が儲かりそうなことを仕事にしようとする。しかし、そのような仕事は競争相手も多く、簡単にはうまくいかない。また、「流行りもの」と同じように、短期間で稼げる仕事はダメになるのも早い。ここが重要なのだが、お金持ちになるためには、「長期間にわたって」成功し続ける必要がある。結局は、できるだけ多くの人に喜ばれるサービスや商品を長く提供し、着実に支持を得ることが「お金持ち」への近道なのだ。
2:「生き金」を使う
せっかく稼いだお金をうまく使うことができるかどうかも、富を生み出すための鍵となる。「生き金」という言葉があるが、うまくお金を使えば、一度は自分のところから出ていったとしても、後々仲間を連れて戻ってきてくれるのだ。そのため、何が「生き金」になるのか、「死に金」になるのかをよく見極めることが重要だ。「自分とまわりの人が幸せになること」にお金を使うのが「生き金」である。無自覚にお金を使うのではなく、「これは本当に生き金だろうか?」と自問する習慣をつけよう。
3:お金を守る
富を形成していくためには、たくさん稼ぐと同時に手元にお金を残しておく必要がある。堅実な方法でお金を稼いで、うまく使うことができたとしても、守りが甘いと手元に残ったお金はあっという間になくなってしまうため、注意が必要だ。「お金を守る」とは、端的にいえば、自分と他人との境界線をはっきりさせるということだ。といっても、「他人に施しを与えるな」「ケチになれ」という意味ではない。そのお金によって誰かを助け、幸せにすることができるのであれば、どんどん使えばいい。ただし、お金をあげたり、保証人になったりすることが、必ずしも他人を幸せにするケースばかりではないということは、肝に銘じておく必要があるだろう。