ダイソンの掃除機がヒットするわけ
「イノベーション」と聞くと、米ハーバード大学のクレイトン・クリステンセンによる「イノベーションのジレンマ」を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、経営学者たちが取り扱うのは「イノベーションのジレンマ」ではありません。近年、最も研究されているイノベーションの理論は、「両利きの経営(ambidexterity)」です。両利きとは、「知の探索」と「知の深化」を高次元にバランスよく取る経営という意味です。
「知の探索」とは、知の範囲を広げるということです。イノベーションの父と呼ばれるジョセフ・シュンペーターの有名な考え方に、「イノベーションの源泉の一つは、既存の知と、別の既存の知の、新たな組み合わせである」というものがあります。企業やビジネスパーソンは、様々な知を組み合わせることで新たなアイデアを生むため、知の範囲を広げる必要があるのです。
たとえばトヨタの大野耐一氏が、アメリカのスーパーマーケットの仕組みと自動車生産を組み合わせ、「カンバン方式」を生んだことは有名です。
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