「バイトのほうが効率がいい」
YouTuberは動画の企画や作成、編集などにどれほど時間をかけているのか。
料理動画のTabiEatsの2人は、週4回のペースで動画を作成している。彼らはほぼ毎日朝8時から夜11時まで料理の練習や撮影、編集をしており、その間に数時間、翻訳の仕事などもしているという。撮影や編集にかなりの時間を費やしている印象だが、「料理の動画は高画質が求められたり、ライティングが必要だったりと手間がかかります。細かな編集も必要なので、動画作成にかなり時間がかかる分野だと思います」(サトシ氏)。
自転車動画のけんた氏は、平日はサラリーマンとして働いている。「サイクリング動画は土日の撮影で、サイクリング中を録りっぱなしにします。商品紹介の場合は室内で20分ほどで撮影が終わります」(けんた氏)。出張が多い職業のため、「移動中の新幹線で編集作業をすることが多いです。商品紹介などは出張先のホテルで撮影してしまうこともあります」(同)。撮影や編集の手間があまりかからないため、週2~3回のペースで配信できるという。
親子で商品紹介などの動画を配信しているまえちゃんねるの前原氏はサラリーマンをしながらも、配信は毎日行っている。「会社から帰宅後の20~21時にかけて親子で動画撮影、21時以降は1人で編集・サムネイル作りなどを2時間ほどしています」(前原氏)。
このように、配信する動画の内容によって、必要な手間などが大きく変わってくる。専業が必須か、兼業でもできるかどうかは内容によって変わる印象だ。
今回取材したYouTuberが口を揃えて言っていたのが「本当に好きなことがあるのならばYouTuberになることを勧めるが、最初から収入を目的にするべきではない」ということ。月数万円を稼ぐための副業として適しているかについては、「少しの手間で数万円を稼ぐ、という目的にはYouTuberは合わない。一般的なアルバイトのほうが効率がいい」という答えが多かった。