百貨店、スーパー大量閉店の悲鳴
流通業界が風雲急を告げている。かつては小売業の主役だった百貨店に再び淘汰の嵐が吹き込み、総合スーパーは大量閉店を余儀なくされている。稼ぎ頭のコンビニエンスストアも「3強」それぞれに経営面で激動期を迎え、覇権争いは一段の熾烈化が予想される。出口の見えない袋小路に迷い込んだ消費不振のただ中で、構造改革は時間との勝負となってきた。
風雲急の流通業界を決定付けたのは、盟主、セブン&アイ・ホールディングスだった。5月の株主総会を前に、鈴木敏文会長(当時)がコンビニ子会社、セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(同)に退任を迫り、取締役会で否決されたのを機に、自ら経営から身を引いた。米国から輸入したコンビニを日本独自のスタイルに育て上げ、セブン&アイを牽引してきたカリスマ経営者の退陣に激震が走ったのは言うまでもない。
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