わずか10年で年収5000万。共働きで目標額を達成した背景には、ノートを巧みに使った取り組みがあった。それは――。
●午堂さん&秋竹さんご夫婦

午堂登紀雄
1971年生まれ。米国公認会計士。不動産コンサルティングや事業開発を手がけるかたわら、資産運用やビジネススキルに関するセミナー、講演で活躍する。
秋竹朋子
東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。聖徳大学大学院音楽文化研究科修了。ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表として、「声」「話し方」を指導。

一度書き起こしたら「終わり」ではない

さて、ここまで見てきたのは、持っているスキルから稼ぐ手段を考えていくアプローチだった(http://president.jp/articles/-/20327)。同時にやっておきたいのが、最初に夫婦で稼ぎたい年収の目標額を決め、そこから逆算して方法論を導くアプローチだ。

要領は、経営コンサルタントがよく使うロジックツリーと同じだ。図のビジュアル化したノートを見てほしい。まずノートに、夫婦で稼ぎたい年収額を書く。次に目標額を分解して、夫婦のどちらがいくら稼ぐのかを設定する。たとえば目標5000万円なら、夫3500万円、妻1500万円といった具合だ。

POINT1:いくら稼ぐかを夫婦で振り分ける
まずは大まかに目標額を決める。午堂夫婦の場合、最初は年収1億円を掲げていたが、軌道修正して5000万円になった。継続するポイントは、特に期限は設けず、到達までの道のりを楽しむことだという。
POINT2:収入源は何かを洗い出していく
収入源を細分化して書き出す。そのうえで、たとえば「不動産事業」で1000万円、「アフィリエイト」で300万円といった具合に、何でいくら稼ぐかを書き出していくとより明確になる。
POINT3:ToDoまで落とし込む
目標額を稼ぎ出すため、実行可能な行動レベルのToDoまで落とし込み、書き出していく。 新しいToDo が出てきたら常に更新すると同時に、やり終えたものは赤線を引いてどんどん消していく。


夫と妻の目標額が決まったら、それぞれに「本業」「副業」「資産運用」の3つに分解して、各分野での目標額を設定する。妻が「本業」で1500万円稼ぐと決めたら、どうすればそれが可能になるのか、さらに具体策へとブレークダウンしていく。当然、具体策は複数あっていい。たとえば本業の収入アップについては、「昇進する」「査定ウエイトの高い仕事で成果を出す」「給料の高い企業に転職する」などの具体策が考えられるだろう。