「あいつは敵」勝手に妄想し部下を密偵!攻撃力
「どちらかといえば、さっぱりした印象の女性上司です。でも人って見かけによりませんね。すごく猜疑心が強いんです」(流通・34歳女性Cさん)
サバサバした性格とまではいかなくとも、女性上司だからと余計な神経を使わなくていい存在だと思っていたら、実はそうではなかったというケースだ。Cさんが続ける。
「部下を、敵か味方かで判断するところがあるんです。ある部下の自分に対する言葉遣いを聞いて『何か私に不満があるはず』と勝手に想像したり、自分で社内懇親会を主催し『基本、自由参加』と言いながらも欠席者を細かくチェックしたり。そして、味方にはえこひいきし、敵と見なした部下にはみなが敬遠する業務を割り当てるのです」
表向きはスマイルでも、裏では自分の敵か味方かを見定めるための情報収集に余念がないのだという。矢幡さんはこう解説する。
「妄想系上司といっていいかもしれません。こうしたタイプは、自分の取り巻き連中をスパイにして、偵察させる。自分への反乱分子を一刻も早く見つけ出します。あらゆる人・場面に目を光らせていて、あら探しをするところは同じ『困った女性上司』の警察官タイプに似ています。常に、自分が正義であり、悪いヤツを懲らしめないといけないという考えなのです」
Cさんによれば、その女性上司は部下のフェイスブックやツイッターなどもこまめに確認し、「今日、仕事大変でした」といったような他愛ないコメントを「自分へのアンチテーゼ」と捉えているそうだ。