女性活躍3つのフェーズ
資生堂ショックイベントでは資生堂の道筋がこう紹介されていました。
第1ステージ:子どもができたら多くは退職(両立困難)
第2ステージ:女性は育児をしながら継続(両立可能)
第3ステージ:男女ともにしっかりキャリアアップ
「両立サポート」をしっかりやって、女性社員の定着をはかり、それが完成した後「社員一人ひとりの能力向上」という第3ステージを、今踏もうとしているのです。
その試みが誤解され「資生堂ショック」と言われましたが、新しいステージに入ったということです。
わたしも日本の女性活躍については下記のように観ています。
フェーズ1:雇用機会均等法
フェーズ2:女性に優しい会社
フェーズ3:働き方改革(対象は男女ともに)
[フェーズ1:雇用機会均等法]
・男女平等に活躍できる(男性に合わせる)
[フェーズ2:女性に優しい会社]
・女性に優しい企業
・時短制度など制度の充実
・女性の育休取得100%
[フェーズ3:働き方改革(対象は男女ともに)]
・全体の脱・長時間労働
・時間から成果へ(評価)
・有給取得率が高い(平均は48.8%)
・柔軟な働き方(在宅・フレックスなど)
・育休後復帰が早くなる
・選べる働き方
「甘えるな」の風潮にどう対応するか
フェーズ1では「男女平等に活躍できる」となりましたが、それは24時間稼働できて、いつでもどこでも転勤可能な男性の働き方に合わせたものでした。
当然結婚、出産の壁を越えられない多くの総合職女性が企業を去った。定着のできない時代です。
フェーズ2では、企業は競って女性への「両立支援」を厚くしました。
法定以上の長期間の育休や時短のとれる期間など、制度の充実を競ったのです。しかし、その結果「育休、時短」の女性が多くなってくると、「子育て期以外の人の負担」が重く、職場の不満がたまる。また資生堂にように「繁忙期の人手不足による売り上げ減」という深刻な結果をもたらします。