女性が活躍できる社会は、男性にも幸福な社会
最後に清水さんは、女性を管理職として育てるために上司ができることとして「労働時間(労働量)ではなく、質を問う発想に転換する」、「女性への過剰な配慮をやめ、時間的制限がある人にも責任ある仕事を任せる」、「多様な価値観を理解し、『男性だから』『女性だから』ということではなく、個を見るスキルを身につける」などを挙げました。そして、「これからシニアや外国人などを含め、多様なプロフィールを持つ人と働くのが当たり前の時代になる。女性が活躍できる社会は、多様であることが認められる社会であり、男性にとっても幸福であるはず。すべての人にとって働きやすい社会を作るための施策として、ぜひ女性活躍推進に取り組んでいただきたい」と述べて、セミナーを締めくくりました。
女性活躍推進コンサルタント。株式会社CHANCE for ONE代表取締役社長。1973年生まれ。立命館大学在学中に「女子就職問題研究プロジェクト(現・キャリアデザインプロジェクト)」を立ち上げ。4年時には女子大生の就職奮戦記を共著にて出版。現在は法人向けに、女性活躍推進に関するサービスを提供。立命館大学や共立女子大学などでは講師を務める。著書に『輝く会社のための女性活躍推進ハンドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)がある。
撮影=プレジデントオンライン編集部