気になるのは8歳の息子さんのこと。
「会社からは2週間のフランス滞在を希望されていますが、1週間半にしてもらっています。ママっ子で1週間を過ぎると寂しさが募るみたいで」
ご主人や双方の両親にも手伝ってもらってはいるが、ママの代役にはならない。しかし、あえて子どもに電話しない。寂しさを助長するからだ。その代わり、こんな方法を編み出した。
「息子は本が大好きなので、3日に1回、アマゾンから本が届くようにし、度々のプレゼントを楽しみにしているうちに私が帰国するという方法です。これは効果があります」
また、小学校は金曜日に翌週のスケジュールが配られるため、それを家族に写メで送ってもらい、持ち物のありかや注意事項をメモ書きし、「依頼メモ」にして送り返してもいる。
「ママ業としても結構負荷が高いんじゃないかしら(笑)」
子どもが幼少のころは企業内託児所「まーちらんど」を目いっぱい活用した。実はクロスファンクショナル・チームのダイバーシティチームに属していたときに自ら提案・設置し、乳幼児第1号として入所したのが息子さんだった。
「日産の女性支援の中で一番重宝した制度です。開発は不具合が出たら缶詰めになってしまう仕事。夜の10時半まで見てもらえるのは助かりました」