答えと解説

Q1 正解:預かり⇒与り
「与る」は「関係する」の意。関係していないため知らないのを「与り知らない」という。実現に大きな助けとなるのは「与って力がある」。

Q2 正解:淵⇒縁
「崖っぷち」は崖のふち(へり)。漢字で書けば「縁」。「淵」は水が深くたまったところ。「悲しみの淵に沈む」のようにたとえても使う。

Q3 正解:既製⇒既成
「既製」は「既製服」のように、製品としてすでにできあがっていることで、「注文」の対語。「既成」は、すでに物事が成立しているという意味。

Q4 正解:襟元⇒襟
「襟元」は襟があたる首のまわり。正すのは襟そのもの。衣服を整える意味から転じて、まじめな気持ちで物事に対処するという態度を表す。

Q5 正解:静聴⇒清聴
「静聴」は文字通り「静かに聴く」の意味。感謝の気持ちを表すのなら、人が自分の話を聴いてくれることを敬って言う「清聴」を使いたい。

Q6 正解:正解:立て⇒盾
「後ろ立て」では、後ろに立てと命じているよう。陰にあって助け守るという意味なら、「後ろ盾」。後ろ(背後)を守る盾にたとえた表現だ。

Q7 正解:正解:他聞⇒多分
「世間と同じように」の意は「ご多分に漏れず」。「多分」は大多数の人を指す。「他聞」は他人に聞かれること。「他聞をはばかる」などと使う。

Q8 正解:正解:命じる⇒銘じる
「肝」は心、精神をたとえる。「銘」は、金石に刻みつける意で、刻んだものは容易に消えないところから、「忘れない」のたとえになった。

Q9 正解:正解:垂れる⇒傾ける
「傾ける」は斜めにするのでなく、「精魂を傾ける」などと同様、残らず出しきるといった意味。「垂れる」(だらりと下げる)はふさわしくない。

Q10 正解:衆知⇒周知
「みんなが知っている」のは「周知」。「周」は「あまねく」の意。「衆」は「多くの」の意で、「衆知(多くの人の知恵)を集める」のように使う。