需要縮小に悩む日本のタクシー業界に強力な敵が現れた。最大手・日本交通は創業家出身の3代目を先頭に反転攻勢の準備を急ぐ。勝負の行方は?

なぜ日本交通 代表取締役会長 川鍋一朗は、ジャパンタクシーの陣頭指揮にこだわるのか。日本交通本社を訪ねてみて、その疑問が氷解した。

実は日本交通本社とジャパンタクシーは、北区のビルの同じフロアを分け合っている。入り口に近いところにジャパンタクシーのスペースがあり、そこにITエンジニアを中心とした40人ほどが机を並べている。

オフィスを共用しているだけではなく、両者は同じ服務規程で働いている。ジャパンタクシーのみ服装は自由で、始業時間が午前9時と10時の選択制になっているほかは、基本的に同一の規程である。