需要縮小に悩む日本のタクシー業界に強力な敵が現れた。最大手・日本交通は創業家出身の3代目を先頭に反転攻勢の準備を急ぐ。勝負の行方は?

「日本交通社長に知識賢治氏、川鍋一朗社長は代表権のある会長に――」

2015年8月末、気になるニュースが飛び込んできた。

タクシー最大手の日本交通は昭和初期の創業以来、川鍋秋蔵、達朗、一朗の直系3代が社長を務めてきた典型的なオーナー企業。しかも当代の一朗は44歳(当時)の若さである。社長在任は10年に及ぶが、経営者としてはまだ若く、引退するような年ではない。