【Q】上司の意見がころころ変わり、一からやり直しが多い。

しょっちゅう意見が変わるのには理由があります。ひとつ考えられるのは、上司が自分の上長の意見に左右されているケース。課長は部長の指示で動いていたが、担当役員から違う方法でやれと言われたから従った、といった場合です。

まず、仕事を依頼されたときに、誰が決定権を持つ仕事であるかを確認することです。あなたがしっかり確認をすれば、上司も自分自身が理解不十分な仕事は振りにくくなります。こうして上司を牽制することで中途半端な仕事を振られるリスクは減っていきます。

もうひとつはあなたのストレスをコントロールする方法です。上司への不満の原因は、なぜころころ意見が変わるのか、理解できない部分にあります。そこで仕事全体を俯瞰し、意見が変わった背景を理解することです。気まぐれでなく、妥当な理由で変わったと納得できれば、不満を持ちながら仕事しているよりも、はるかにストレスが軽くなるはずです。

【Q】部下が「雑用を振られ、自分の仕事ができなかった」と言い訳する。

組織の中では、レポーティングライン(指揮命令系統)の外側から依頼される作業も少なくありません。部署間の垣根を越えたやりとりは、組織の人間関係を円滑にするうえでも有効ですが、あまりに負荷が多いと本来の業務に支障が生じ、頼まれた側から不満も出てきます。

解決策は、他部署からの依頼に対しては、「申し訳ありませんが、直接受けてしまうと、作業管理をしている上司が、私たちの仕事量を把握できなくなるので」と、上司であるあなたを通してもらうよう、穏便に相手に伝える指導を部下にしましょう。

部下に余裕がない場合は、納期を延ばしてもらうなど、条件を変える交渉はあなたがするのがベター。こういうふうに、困ったときは上司が対処してくれるというスタンスを構築すると、部下もチームの中で自分は守られている、大切にされているという気持ちが芽生え、チームの結束力も強まります。